香川句会報　第 5回(2011.03.19)於、サンポ−トホ−ル高松　★「海程」香川句会代表　高橋たねを氏追悼句会

＜今月の一句＞

躓けばぱるぱると鳴る花の種	若森　京子
人間（ひと）が飛鳥を凌辱と低くたねを	矢野千代子
たねをの死十歩の距離に夜の梅	野田　信章
仮面脱ぐように崩れるチュ−リップ	市原　光子
花の種一トン分の人でした	宮崎　斗士
大句友（ちち）を抱きしめており綿の春光	久保　智恵
つくしんぼ躓いてまた愛語かな	榎本　祐子
雪雪雪言葉を投げてみて下さい	小山やす子
栗林公園白梅の香強かりし	��木しげ子
鳥雲に鏡に向かうバレリ−ナ	涼野　海音
種を蒔く人も雲雀もみな夕日	野崎　憲子

「海程」香川句会の代表、高橋たねをさんが、2月12日に肺炎の為、急逝されました。この場をお借りして心より
ご冥福をお祈り申し上げます。近年ますます深化されていた高橋さんの華麗なレトリックの作品や鑑賞を、もう拝見
できないと思うと、残念で、くやしくて、言葉になりません。

高橋さんは、「句会は、組織つくりの場でなく、＜素朴で、純な連衆の場＞であるべきだ」と、よく話されていました。
そんな、自由で、熱い句会を、私も、ご参加の皆様とめざして行きたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。　

野田信章さん、宮崎斗士さん、小山やす子さん、涼野海音さん、初参加ありがとうございました。
これからも、ご参加楽しみにいたしております。　　　　　　　　　　　　　　野崎憲子



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